新型コロナウイルスの流行で【免疫力】という言葉が注目されています。
免疫力はどのように上がったり下がったりするのでしょうか?
それには【基礎体温】が大きくかかわってきます。
基礎体温が低下すると、免疫力が著しく低下します。
それは「白血球」の働きが鈍くなるからです。
白血球は、通称「免疫細胞」と呼ばれ、体のなかに侵入してきたウィルスや細菌を排除する働きがあります。
例えば、白血球は病原体を食べ、ウィルスに感染した細胞やガン細胞を排除する殺し屋のような強さを持っています。
基礎体温の低下によって、こういった免疫細胞による働きが鈍くなります。
そのため、感染症や生活習慣病、さらにガンにかかるリスクが高くなります。他にもさまざまな病気を引き起こす恐れがあります。
ところが、基礎体温を1℃上げると、免疫力は「約5倍」にアップするといわれています。
現代人の基礎体温が低下した原因には、「食生活の変化」と「運動不足」の2つが挙げられます。どちらも生活習慣に関わることです。
(1)偏った食品の摂取
(2)冷たいドリンクの飲み過ぎ
(3)食事の摂りすぎ
など食生活の乱れは基礎体温の低下につながります。
また、「運動不足」による筋肉量の減少は、基礎体温の低下をもたらします。現代人の運動不足は、もはや慢性的といわれるほどです。
体温の約40%は「筋肉」によって作られています。筋肉が減少すると、それだけ熱を作る働きが弱くなるのです。
基礎体温を上げるには、「食生活の見直し」と「適度な運動の習慣」が大事になります。
「食生活」については、漢方でいうところの「陽性」と呼ばれる、体を温める食品を意識して食べるようにします。
赤・オレンジ・黄色など暖色系の食べ物が「陽性」とされる食べ物です。ニンジン、かぼちゃ、卵、みそ、チーズ、リンゴ、サクランボなどが挙げられます。
また、発汗、発熱、殺菌などの効果がある「生姜」を料理に取り入れて体を温めるのもよいでしょう。
一方、きゅうり、バナナなど寒色系の食べ物は体を冷やす性質があるため、摂取には配慮が必要です。
「適度な運動の習慣」については、「スロースクワット」がおすすめです。人間の筋肉の約70%は下半身にあります。
そのため、下半身の筋肉量を増やすことで、基礎体温を効率的に上げることができます。
朝と夜、15回ずつのスクワットを続けるだけでも、基礎体温の変化が見られるでしょう。
無理をせず、楽しく続けることが何より大切です。
低体温を改善して、【免疫力アップ】を目指しましょう!
著:B-fitスポーツクラブ鶴見緑地スタッフ
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